定年退職するまでにやってきたこと

サラリーマンを定年退職して2ヶ月経ちます。でも退職後の計画はなかなか進みません。とりあえず新型コロナ蔓延のせいにしておきます。

今日は退職までに準備してきた事を書いてみます。

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56歳)きっかけ

2016年の年末から数ヶ月間、福岡市博多駅周辺の飲食店を訪問しては難しい交渉をするような仕事をしていました。慣れない仕事で大変でした。多くの飲食店経営者とお話しす中で僕は若いころ喫茶店を開くことが夢だったことを思い出しました。

この時の仕事がけっこう辛かったこともあって、60歳の定年後は仕事を延長せずキッパリ辞める事を決意しました。喫茶店経営を目指します。

この時、親しくしていただいたベトナム料理店のマスターから飲食店の開業に関するいろいろな事を教えてもらい、ますます決心が固まりました。(ちなみにココのフォーは、マスターの優しい人柄が凝縮されたような美味しさで、身体も心も癒されます。)

https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40000278/

 

57歳)モヤモヤと1年を過ごす

定年で退職して喫茶店を始める、ってことは決めましたが何から準備して良いのか?わからない。とりあえず資金を作ろうと思いビットコインに手を出して軽く火傷を負ったりしました。趣味の音楽活動でなんとなく休日が潰れる日々。古い壊れた楽器アンプを自分で修理してライブで使うようなこともやっていました。

https://www.makira.site/entry/2018/03/01/200821

趣味だけで時間が過ぎてゆきました。

でもなんとなく何かをしないといけないと思い新しいパソコンを買いブログを始めました(このブログです)。

 

(58歳前半)喫茶店の準備を始める(勉強と研究)

いつの間にか定年が迫ってきて、やっと焦り始めました。

まずは本屋で喫茶店開業の本を探しました。でも写真が綺麗なだけでチャラチャラした本ばかり目に付いていやになり、本は読まずに独学で色々やってみることにしました(その後有用な本がけっこうある事を知って少しは読みましたが)。

店の特色を出すためのメニューを模索しました。パスタマシンを買って生パスタを作ってみたり(失敗)

https://www.makira.site/entry/2018/03/05/004307

オーブンを買って自家製の食パンを作ってみたり(失敗)

https://www.makira.site/entry/2018/07/09/235921

ポータブルのコーヒコーヒー豆焙煎機を購入し自家焙煎の練習をしたり(まあまあOK)しました。

https://www.makira.site/entry/2019/01/01/021414

佐賀市の喫茶店料理「シシリアンライス」をメニューに加えたいと思い、しばしは佐賀市に通ってはシシリアンライスを食べ歩き自宅で再現を試みました(そこそこいけそう)。

https://www.makira.site/entry/2018/06/18/234138

このころインバウンドが盛り上がっていたため英語の勉強も始めました(2年後に受験したTOEICは超絶恥ずかしい点数を取り一旦挫折)。

https://www.makira.site/entry/2019/01/10/165909

そのほかいろいろと試みて挫折を繰り返しました。その結果、あまりメニューを欲張らず自分1人で無理なく営業できるような小さなシンプルな店とメニューにする計画にたどり着きました。

 

58歳後半)喫茶店の収支は厳しい(多角経営を検討)

 だいたいの喫茶店の規模や立地が固まってきたので収支を試算してみました。郊外の住宅地でカウンターだけの小規模店を仮定して計算しました。予想通り厳しくなんとかやりくりできても自分の給料が出ないという結果でした。

https://www.makira.site/2019/11/15/072805

ということは自分が給料を取らなければなんとかなりそう。でもこれって仕事じゃなくて趣味ですよね。でもやりたい。

茶店以外にも副業を持つ事(多角経営)でなんとかすることにしました。

 そのころ若い人たちがユーチューブやブログで色々な副業の体験記をあげていました。僕もちょっとやってみて向き不向きを確かめてみることにしました(会社が副業禁止だったので副業にならないように気をつけました)。

 せどりは参入ハードルが低いと言われていたため(ほんとにやると副業禁止に引っかかるので)自分の不要品をヤフオクで売買して感触をつかみました。思いのほか売れて可能性を感じました。

 不動産賃貸業(アパートを購入して大家さんになる)は軌道に乗れば自分の時間ができそうで副業に向いていそうだと思い、不動産投資の本をたくさん読みました。ちょうどそのころ親族の1人が不動産を売却することになりその手伝いをする中で不動産会社の方と親しくなっていろいろと教えてもらいました。可能性を感じました。

 ユーチューブでの動画配信は一度動画をアップしておけば再生されさえすればお金が入ってくるのではないかと思い勉強してみました。実際はそんない甘い物ではないようですが、練習のため自分のライブ映像などを動画編集してユーチューブにアップしてみました。

https://www.makira.site/entry/2018/04/21/191639

 ストックフォトも良い写真を登録しておきさえすれば自然とお金が入ってくると思い勉強してみました。これもそんなに甘いものではないことがわかりましたが可能性は感じました。

 株式の売買は、良い株を買えれば配当などで黙っててもお金が入ってると思い勉強してみました。もちろんそんなに甘いものじゃないことはすぐにわかりましたが。株の売買は副業にはならない事を会社の人事担当者に確認したので少し購入して練習しました。いきなり損しましたけど。

https://www.makira.site/entry/2019/11/12/235324

 

(59歳前半)アパート経営の勉強をする

不動産賃貸業を本格的に勉強することにしました。不動産取引の知識を得るために宅地建物取引士(いわゆる宅建)の試験を受けることにしました。この時期の半年強はほぼ宅建の勉強に費やしました。でも残念ながら落ちてしまいました。

https://www.makira.site/entry/2019/12/05/214754

また第二種電気工事士の資格試験も受験し、これは合格しました。古いアパートを自分でメンテナンスしようとすると電気配線を扱う必要があるためです。また喫茶店の内装も電気配線を含めて自分でやれればいいなとも思ってこの資格を取得しました。

 

(59歳後半)

県が主催する起業セミナーなど各種セミナーを受けまくりました。経済の動きを知ることが重要と思い始め日経新聞を取り始めました。

退職金(不動産購入資金にする予定)がもらえる日が視野に入ってきたので、不動産(一棟アパート)を探し始めました。古くて手入れが必要だが場所がよくて部屋が広めのアパートを探しましたがそう簡単には見つかりません。ネットや不動産会社からの情報をもらっては会社を休んで(年休消化の時期でもあったので)物件を見に行くことを繰り返しました。

趣味でやっていた楽器アンプの修理とせどりを合わせるといい感じの商売になるのではないかと閃きました。つまり古い楽器アンプを仕入れ、メンテナンスして売ることで、普通のせどりよりも利益率が大きくなるのではないかと思いました。

そろそろ退職後の事業を絞ることにしました。

・短期的計画(~1年)

 自宅で古いアンプの修理販売業を行う。ついでに修理作業をビデオ撮影しユーチューブにアップする。これで退職金の目減りを防ぎ中期的計画までの時間を稼ぐ。

・中期的計画(1~2年)

 アパート経営。退職金と銀行融資を併用してアパートを購入する。アパート購入には時機を待つ必要があり良い物件が現れるまで気長に待つ必要がある。小規模なアパート4~5棟程度を所有する事を目標にする。

・長期的目標はもちろん喫茶店経営。アパート経営が軌道に乗ったら喫茶店に乗り出す。退職3年後を一応の目標にする。

 

60歳 退職日まで)

退職は60歳になった年度の末(331日)です。その日に間に合うように警察署で古物商の許可手続きをしました。古いアンプの修理販売に必要なためです。

このころ新型コロナウイルスが流行し始めました。株価の急落があり少し損を出したりしました。

 

(60歳 退職日から今日まで)

退職から2ヶ月経ちましたが、その間、一心不乱にアンプの修理を行っています。少しずつ売れてはいるものの利益は少なくまだ見通しはわかりません。

新型コロナの影響で不動産売買の業界がほぼストップしておりアパート探しも頓挫しています。

飲食店経営は新型コロナの収束後も厳しい環境に置かれそうです。喫茶店経営の夢は遠のきます。

このような状況下何がどうなるかわかりませんがとにかく情報収取と軌道修正を続けていこうと思っています。